落　語 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　『 時 ラーメン 』 　　　　愛野亭 美奈子

テケテン テンテンテン・・・・ドドン・・　　　　　　　　　　パチパチパチパチ・・・・

　　　皆様、あけましておめでとうございます。(^^) 本年も相変わりませず、「美少女戦士

　　　セーラームーン」、「セラムン寄席」ともども お引立ての程、お願い申し上げます。m(__ __)m

パチパチパチパチパチパチパチパチ・・・・・・・・

　　　え〜、ご商売のおはなしでございます。“商い”と申しますから、“飽きない”で

　　　続けるのがコツだそうですが、いろいろ辛いこともございますようで、なかなか

　　　そうも参りませんな。

　　　とくに冬場の食べ物屋さん。吹きっつぁらしの中に屋台を出してのご商売なんぞ、

　　　まあ たいへんでございますなぁ。・・また、それをからかいに来るなんという

　　　悪いヤツもいたりなんぞいたしまして・・・・。(^^;)

　　　お月さまがピカピカに光っております、寒い晩。がんばり屋さんの亜美ちゃんが、

　　　ラーメン屋さんをはじめたという、ややこしいお話でございます。(^^)

　　　屋台の灯に誘われて、飛び込んできたのが 空手道場の帰りの まこちゃん。　

　　　まこと「ああ、寒い寒い。あれ？なんだ。かわいいラーメン屋だと思ったら、亜

　　　　　　　　美ちゃんだったのか。(^^)ﾟ〜」

　　　亜　美「いらっしゃい、まこちゃん。本日開店、大盛りサービスさせてもらうわよ。(^^)」

　　　まこと「へぇ、そいつはありがたいなぁ。(^^)ﾟ〜 早速 一杯つけてもらおうか。

　　　　　　　　ただし、あたしは 味にはうるさいよ。」

　　　亜　美「もちろん、わかってるわ。はい、お待ちどおさま。」

　　　まこと「あれ、もう できたのかい？仕事が早いなー。この寒い晩に、あったかい

　　　　　　　　ラーメンが しゅっと出てくるだけでも ごちそうだね。(^｡^)じゃ、食べ

　　　　　　　　させてもらうよ。」

　　　まこと「おっ？いいどんぶり 使ってるねぇ。(ﾟ_ﾟ)ﾟ~ 発泡スチロールだけど・・・・。

　　　　　　　　でも、ちゃんとどんぶりの形をしてるってのが 泣かせるじゃないか。ものは

　　　　　　　　器で くわせるってんだから こうでなくちゃ。(^^)ﾟ〜」

　　　亜　美「ありがとうございます。(^^) うちのどんぶりは、○清・ど○べえのカップ

　　　　　　　　を よーく洗って使ってるんですよ。」

　　　まこと「うーん、手間を惜しまないってのが えらいねぇ。(^^)ﾟ~ それにこの わり

　　　　　　　　ばし。はじめから割っておくってのは、手がかからなくていいねぇ。(^^)ﾟ~」

　　　亜　美「ありがとうございます。(^^) うちでは、木材資源の保護を考えて、わりば

　　　　　　　　しは 一膳を洗って使いまわしております。」

　　　まこと「ああ、ものにムダがないってわけだ。これからはそうでなくちゃいけない

　　　　　　　　いよ。(^_^)ﾟ~」

　　　　　　　　ずずーっ、ふーふー、ばずずーーーっ、ちゅるるん。

　　　まこと「うん、うまいっ！(^｡^)ﾟ~ めんがツルっとして、シコっとして、もちもちと

　　　　　　　　したところに、本格派のしょうゆ味が うまく からまっていて、こりゃあ

　　　　　　　　こたえられないねぇ！(^_^)ﾟ~」

　　　亜　美「ありがとうございます。(^^)うちは、本物の サッ○ロ一番・しょうゆ味を

　　　　　　　　使ってますので。」

　　　まこと「だろうと思ったよ。でなきゃ、この味は出せないやね。(^^)ﾟ~ フーフー ズルズルー

　　　　　　　　ん？ん？ それだけじゃないよ。こりゃ、何か かくし味を使ったね。」

　　　亜　美「わかっていただけましたか。じつは、日○・出○一丁のご○ラー油をたらし

　　　　　　　　てありまして。(^^)」

　　　まこと「へぇー、贅沢してるじゃないか。(^｡^)ﾟ~ ズズーッ ズーッ バズズーーッ チュルン

　　　　　　　　はい、ごちそうさん。うまかったよ。(^^)ﾟ~これからもチョイチョイくるから、

　　　　　　　　商いに精をだしてなぁ。いくらだい？」

　　　亜　美「ありがとうございます。(^^)“飽きない”というくらいですから、これからも

　　　　　　　　飽きずにやらせていただきます。m(__ __)m　えー、５５０円ちょうだいし

　　　　　　　　ます。」

　　　まこと「５５０円？ 安いじゃないか！(^｡^)ﾟ/〜 これだけの味を出して・・。５０円玉

　　　　　　　　ばっかりなんだ。こまかくて悪いけど、手を出しとくれ。」

　　　亜　美「はい、じゃあ ここにちょうだいします。(-_-)」

　　　まこと「いいかい？数えとくれよ。５０円、１００円、１５０、２００、２５０・・・・

　　　　　　　　亜美ちゃん ＩＱいくつ？」

　　　亜　美「３００ぅ〜っ！(^｡^)/」

　　　まこと「３５０、４００、４５０、５００、５５０円・・・と。それじゃ、じゃましたね！ (^^)ﾟ~」

　　　亜　美「はい、ありがとうございます。(^^)また よろしくどうぞー！(^｡^)/」

　　　まこちゃん、あっという間にとんで帰ってしまいました。

　　　亜　美「５０円玉が、１、２、３・・・・１０枚で 確かに５００円・・と(^^)。

　　　　　　　　まこちゃん、お世辞ばっかりいうから こんなことじゃないかと思ったのよね。

　　　　　　　　落語の“時そば”と同じだもの。５０円サバ読んでおいて よかったわ。(^^)」

・・・ご商売は 才覚でございますようで・・・・。 m(__ __)m

(^^) (^^) (^^) (^^)　パチパチパチパチ・・・・・・　　ザワザワザワ・・・・・・